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使用者賠償責任保険の注意点

このような保険はお勧めしません

こんな保険では、これからの時代に対応できないという事例を紹介しましょう。

生命保険会社は、団体生命保険という商品を扱っています。たとえば日本生命のサイトには次のように載っています。

ニッセイ総合福祉団体定期保険
この保険は、従業員に万一のことがあった場合、企業が定める福利厚生規程(死亡退職金規程など)の円滑な運営を目的とするものであり、従業員が死亡または所定の高度障がい状態になった場合に、死亡退職金規程などの諸規程に基づいて支給される金額を、設定保険金額の範囲内で、死亡保険金または高度障がい保険金としてお支払いします。

このような保険を北見昌朗はお勧めしたくありません。その理由は次の通りです。

  1. 記名式であるために、パートタイマーを含めた従業員全員に適用されない。
  2. 私傷病でも給付される。そのために保険料が高くなりがち。
  3. 死亡時に出る保険金は数百万円程度である場合が多い。それでは業務上災害にまったく対応できない。