労務ドットコム> 社員の傷病実態調査の結果 メンタル疾患

社員の傷病実態調査の結果・・・1
【メンタル疾患】 年齢別・勤続年数別・復職退職状況グラフより

  1. 36%がメンタル疾患。そのうち40歳以下が72%占める。メンタル疾患の6割が退職へ。

【男性】メンタル疾患 年齢別・勤続年数別・復職退職状況グラフ

男性 メンタル疾患 年齢別・勤続年数別・復職退職状況グラフ

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【女性】メンタル疾患 年齢別・勤続年数別・復職退職状況グラフ

男性 メンタル疾患 年齢別・勤続年数別・復職退職状況グラフ

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メンタル疾患の主な特徴

うつ病
「憂うつな気分」や「気持ちが重い」などの抑うつ状態がほぼ一日中あり、それが長い間続くのはうつ病の代表的な症例。ただし様々なタイプがある。精神的ストレスや身体的ストレスが重なることなど、さまざまな理由から脳の機能障害が起きている状態。
適応障害
重大な生活の変化やストレスに満ちた生活上の出来事などのストレス因により、普段の生活が送れないほど抑うつ状態や不安や心配が強くなり、それが明らかに正常の範囲を逸脱している状態。ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているので、その原因から離れると症状は自然に改善する。適応障害の診断後、うつ病に移行する場合もある。
双極性障害(躁うつ病)
気分障害と分類される疾患のひとつ。うつ状態に加え、対極の躁状態も現れこれらの繰り返す病気。
パニック障害・不安障害
突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こしそのために生活に支障がでている状態。自分ではコントロールが困難で、発作が起きやすい場所等を避けるようになり、外出ができなくなることがある。
摂食障害
自己の体重へのこだわりなど、心理的要因に基づく食行動の重篤な障害。神経性食欲不振症と神経性過食症に分類される。
解離性障害
症状としてはある出来事の記憶がすっぽり抜け落ちたり、カプセルの中にいるような感覚になり現実感がない、いつの間にか自分の知らない場所にいる、など自分が自分であるという感覚が失われている状態。その中で自分の中にいくつもの人格が現れるものを多重人格障害という。
統合失調症
以前は精神分裂病と呼ばれていたもの。幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患。それに伴い人々と交流して家庭・社会で生活を営む機能が障害を受け、感覚・思考・行動が病気のために歪んでいることを自分で振り返って考えることが困難となる特徴あり。
心身症
身体疾患のなかで、その発症や経過に心理社会的要因が強く関与しているもの。病名表記では「胃潰瘍(心身症)」などとなる。

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  1. 癌・腫瘍は18%。50代以上が多くを占める。早期発見できたかどうかで明暗分かれる。
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