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過労への配慮義務を怠ったと提訴

過労自殺だと7000万円請求

JA筑前あさくら(福岡県朝倉市)職員の高着(こうちゃく)裕之さん(当時53歳)=同市=が自殺したのは、JAが過労への配慮義務を怠ったのが原因として、妻小夜子さん(56)ら遺族が23日、JA筑前あさくらに約7000万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁に起こした。

訴状によると、裕之さんは2007年にJAの穀物乾燥貯蔵施設の所長に就任。収穫期になった11年5月25日から計4人で、24時間ごとに2人ずつ2交代制で麦の乾燥にあたった。1人だけ正職員だった裕之さんは、長雨で収穫が進まない農家からの苦情にも対応。同年7月6日、農薬を飲んで自殺した。

小夜子さんが労災申請したところ、久留米労働基準監督署は13年8月、死亡前の約1カ月間の時間外労働時間は計160時間にのぼり、過重労働でうつ病を発症して自殺したと労災認定した。

[毎日新聞社 2014年6月24日(火)]