過労死だと１億円請求
宅配ピザ過労死：遺族が賠償提訴－－津地裁四日市支部
東海地方で宅配ピザチェーン「アオキーズ・ピザ」を展開する「アオキーズ・コーポレーション」（本社・名古屋市）に勤務していた夫が死亡したのは長時間労働による過労が原因として、三重県桑名市の女性が２０日、同社と青木良守社長に対し、慰謝料など１億１００万円の損害賠償を求める訴訟を津地裁四日市支部に起こした。
訴えたのは、亡くなった岩田孝之さん（当時３３歳）の妻真由美さん（３３）。訴状によると、岩田さんは、管理職のゼネラルマネジャーを務めていた昨年５月、勤務で車を運転中に気分が悪くなり、虚血性心疾患による窒息で死亡した。当時、１６店舗を管理し、店長の休日確保のため代行業務もしていた。これについて会社側は適切な配慮を怠ったとしている。
死亡前１カ月間の時間外労働は約１０３時間で、名古屋西労基署が昨年１０月、労災認定した。記者会見した真由美さんは「夫が疲れているのは見て取れた。同じ過ちを犯さないと誓ってほしい」と話した。
[毎日新聞社 2013年11月21日(木)]
